「金魚を思う存分飼育したい!」という昔の気持ちと今の現実【金魚水族館に繋がる金魚アトリエ】

金魚アトリエというか、金魚水族館を作りたい理由は「思う存分金魚を飼育したいから」だったんだけど、最近はその気持ちに疑問を抱くようになった。

そもそも金魚水族館の構想は、今から約1年半前に思いついたことで、その時は他にやりたいことがあまりなかったのもあるし、金魚のかわいさにばかり気持ちが向いて、現実から目をそらしていたのもある。

 

収益がどうのこうの以前に、そもそも思う存分飼育したらどうなるのか、当時よりも今の方が断然よく分かる。

金魚が好きな気持ちは今も変わらないけど、だからこそかわいい金魚を集めたらキリがないし、自家繁殖の金魚はその気になれば数万匹も生産できる。

そんな風に、買ったり増やしたりするのはそこまで難しくない。

問題は飼育だ。

 

飼育数が増えれば増えるほど、それに比例して飼育スペースが必要になるし、賃貸料などの場所代やエサ代も比例して増えていく。

何より多大なる時間と労力を必要とするので、気持ちのままに金魚の飼育数を増やし続けたら、寿命全てを金魚に捧げるくらいの覚悟がないと無理。

 

例えば1日13時間も金魚のお世話に費やしたとして、13時間×時給1000円×30日で計算すると、必要最低限の月収は39万円になる。

そこから水道光熱費や場所代やエサ代を差し引くので、利益はもっと低くなるけど、利益は販売方法などによっても変わるので、これはあくまで最低限の月収の計算になる。

思う存分金魚を飼育するというのは、つまりそういうこと。

 

しかも金魚の販売ではなく金魚水族館となると、集客しなきゃ成り立たないし、その為のコストも必要になる。

それも利益次第なところもあるけど、コストと利益が比例しやすいビジネスなので、寿命全てを賭けたとしても、一人では無理だろうね。

 

細かい話はこれくらいにして、実際に自分が金魚のお世話に没頭し続ける毎日を想像してみると、控えめに言って地獄だと思った。

金魚自体は好きでも、金魚のお世話も好きってわけじゃない。

 

でもお世話をしたからこそ愛着が増すのも事実で、この辺も難しいところ。

誰かを雇って金魚のお世話をしてもらう手もあるけど、それだとお店で金魚を眺めているのと同じ感じになりそう。

自分でお世話した金魚が我が子だとするなら、誰かに代わりにお世話をしてもらった金魚は、甥っ子みたいな感じかな。

甥っ子も確かにかわいいけど、我が子に対する愛おしさとは段違いだよね。

 

でも音楽制作や映像制作、小説などの文章執筆は永遠にできるくらい好き。

例えお金にならなくても、それだけできる毎日は最高に幸せだと思う。

 

かなり遠回りな説明になったけど、結論、今の俺は思う存分金魚を飼育したいとは思わない。

でも金魚水族館を作りたくないわけではない。

金魚のエンタメ施設を作ることは、個人的な金魚飼育とはまた別物だから。

 

なのでこれからオープンする金魚アトリエの運営は、利益やコストだけでなく、金魚水族館設立に繋がる形にしていく。

そう考えると、金魚そのものより、金魚に付随するコンテンツが鍵を握ると思う。

今のようなYouTube動画とはまた別の、例えば金魚アニメとかアート作品とかね。

 

とにかく、今の俺は金魚飼育以外にもやりたいことが沢山あるし、やるべきことも常に山積みなので、もっとコスパの良い飼育を目指していく。

どんどん手離していかないと、このままじゃ何も変わらないからね。

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