来年は金魚やメダカを繁殖させて、販売も積極的に行っていく予定なんだけど、鑑賞魚は生き物なので、時期によって生産者としての活動も変わる。
11月から12月は、愛好家が冬眠に向けて、今年産まれた子たちの最終選抜を行う時期なので、飼育者としては良い親魚候補を探すのに適している。
ただ秋から冬にかけては、鑑賞魚たちが体調を崩しやすい時期でもあるので、本格的な冬に入ったからお迎えした方が安全。
それでも早い者勝ちなので、良い個体を見つけたらその場で買うしかないんだけどね。
そして1月から3月あたりまでは、ヒーター加温による繁殖と、産まれた稚魚たちの育成期。
4月から6月は、更に自然繁殖も始まり、暖かくなるので販売も盛んになる。
本格的な冬になると、世間一般的には鑑賞魚の閑散期になるけど、愛好家や生産者は結構忙しいんだよね。
俺は元々金魚が好きで、金魚の販売状況や飼育についての知識を得たから、その知見を活かして鑑賞魚の販売もうまくいくといいな。
そのためにも、今のうちからしっかりやるべきことをやって、めんどくさがらずに色々頑張っていかないとね。
ビジネスにおいて、お客さんとファンは似て非なるもの。
お客さんはその商品やサービスが好きな人で、ファンはその作り手や提供者のことが好きな人。
もちろん、ファンの方が大切で価値が高いのは言うまでもない。
金魚界でいうと、一般的には「〇〇さんの金魚が好き」という人はいるけど、〇〇自身が好きという人はあまりいない。
つまり購入者のほとんどはお客さんで、生産者の性格すら知らない場合が多い。
でも俺は金魚に特化したYouTubeチャンネルを運営しているので、ファン作りから始めたことになる。
これが他の生産者や金魚屋との大きな違いだ。
普通はそこで販売されている金魚を好きになってから、そのお店や人を好きになるからね。
そしてもう一つ大きな違いは、個人で金魚を販売している人のほとんどが、良い金魚を生産したり仕入れたりして、それなりの値段で販売していること。
お店によっては海外から大量に仕入れて、高値で販売して利益を得ている。
つまり、かなりの金魚好きがターゲットになっているってこと。
金魚に数万円以上かける人なんて、かなり少数派だけどね。
でも俺はそもそも金魚が好きで、その中でも繁殖と育成が一番好きなので、そもそも儲けなくても良いという大きな強みがある。
普通、ビジネスとして鑑賞魚を販売する場合は、利益がないと運営していけないからね。
なのでもし売れなくてもそのまま飼育すればいいし、YouTubeという宣伝媒体を持っているので、そもそも売れやすいし、金魚すくいなどのイベントを開催して、集客する力も少しは持っている。
なので売れやすいし売れなくてもいいという、ある意味無敵の状態で活動できる。
これは鑑賞魚を仕入れた場合も同じで、相場価格よりかなり安い金魚や珍しい金魚を買ってきて、せどりのような形で販売する場合も同じ。
しかも金魚屋巡りをすればロケ動画を作れるし、お迎えをすれば導入動画や販売ラインナップの紹介動画を作ることができるので、YouTubeからの広告収入ももらえる。
うむ、考えれば考えるほど、良い戦略と構想だ。
今まで金魚飼育やYouTube動画の制作を頑張ってきた成果が、来年こそ大きく花開くかもしれない。
未来には楽しみしかなさそう☆