世の中には情報発信をして収益を得ている人たちがいる。
俺もブログや動画で何かを教える時があるので、その中の一人。
現代は誰でも簡単に情報を発信できるので、信憑性のない情報が溢れている。
そして権威性や実績や知名度が高い人ほど、発信している内容を信じてもらいやすい。
でも正解は、人や状況や時代によって変わることもある。
理解力や価値観の違いもあるから、正解しか言わない人はいないのかもしれない。
そこで最近気づいたのは、「有名な情報発信者ほど、知的弱者や情報弱者をターゲットにしてる」ということ。
これは悪い意味ではなく、教えるという行為そのものの本質と言える。
教わりたい人は習いたい人で、教えたい人は習わせたい人だからね。
ただ、情報発信については少し歪んでいるというか、目的の為に事実とは異なる内容を発言する人もいる。
例えばホリエモンは、「AIの台頭によって、今ある9割の仕事はなくなる」と言っているけど、それはさすがに言い過ぎだ。
正確には、技術的にはその可能性は十分だとあるけど、実際の世の中はそうはならない。
なぜならAIを広く流用する為には、ジャンルによっては必ずハードウェアが必要になるし、そのコストを考えると人を雇った方が早くて確実である場合も多々あるからだ。
実際に今は5Gが普及しているけど、あれほど騒がれていたにも関わらず、普及する前と後で世界はさほど変わっていない。
5Gは確かに超高速通信だけど、欠点として範囲が狭い為、広範囲に普及させる為にはかなり多くの電波塔が必要で、その設置が追いついていないのが現状。
更に致命的なのは、みんな4Gやwi-fiで既に満足しているから、料金が高い5Gプランにしたい人は少ない。
つまり「Good Enough(今のままで十分)」な状態。
こんな風に、実際に普及するまでは大騒ぎしていたにも関わらず、実際は大したことにならなくて静まり返るのはよくある話。
同一労働同一賃金の法律も、施行される前は「正社員オワコン」的な発信が目立ったけど、施行後の世の中はほぼ全く変わらなかった。
なぜなら、同一労働同一労働の法律を守らなかったとしても、企業側には特に罰則が何もないから。
でもこれらの情報発信は人々の関心を集めやすく、結果的にあらゆる数字が伸びるので、情報発信者たちはこぞってそれらに関する発言を繰り返したり、コンテンツを作ったりする。
数字が伸びるということは、お金が儲かることに繋がっているからね。
ここで、「情報発信者は知的弱者や情報弱者をターゲットにしている」という話に戻そう。
ホリエモンの「AIの台頭によって、今ある仕事の9割はなくなる」発言を例えにすると、そこで「え!?そうなの!?」と反応する人たちのことだ。
現代は情報が溢れているので、世界は分断されており、自分が求める情報にアクセスしやすい。
先ほど例にしたホリエモンの発言の場合、「AIが人々の仕事を奪う」と思った人は、そういう情報ばかり目にするようになるし、「そんなわけない」と思った人は、否定する情報ばかり目にするようになる。
コロナのワクチンに対する意見の分断もまさにこれで、当人の予想に合う情報をそれぞれ目にするし、どちらの意見も完全に証明することはできないので、いくら議論しても無駄。
病気は特に不安を駆り立てるので、関心が集まりやすく、メディアも視聴率を稼ぎたくて色んな報道をしていたせいもあるけどね。
でも今は世の中の変化のスピードが早いので、「あんなに騒いでたのにこんなもんだった」と気づいた頃には、また次の新しい未来の話題に移り変わっている。
だから情報発信者は常に人々の関心を集めることに必死だし、事実と異なることでも自信満々に発言し続ける。
同じく知的弱者や情報弱者たちも、そんな発信に踊らされ続け、お金や時間を費やしている。
世の中の本質や人の本質は、今までもこれからもずっと変わらない。
だからこそ、それらを見抜く判断力や直感力が大切。
その上で自分がどう生きていくか決めて、自分なりの正解を選び続けていこう。