浜松動物園に行って目の当たりにした、生き物の囚人化と人間による地球破壊と没落へ続く未来

先日、久しぶりに地元の浜松動物園に行ってきたんだけど、昔と比べてかなり没落していた。

よく遊びに行ってた子供の頃の記憶が強いので、大人になった今では何もかも違って見えて当然なんだけど、東山動植物園が最高すぎるせいか、もう2度と行かないレベル。

子供は身体が小さいから動物が大きく見えるし、場所も広く感じるけど、そういう話では片付けられない状況だった。

 

まず動物の数が激減していて、亡くなった動物の場所がそのままになっていて、次世代の動物が入ってきてない。

ゴールデンライオンタマリンという猿は『日本で見れるのは浜松動物園だけ!』とか謳っておきながら姿が見えない(笑)。多分どこかに隔離されてた。

集団で暮らすゴリラも室内の片隅で葉っぱを食べてるだけ。

飼育員と動物の意思疎通も全くなく、愛情も感じられないし、義務的に作業をこなしてるだけに見えた。

 

お土産屋も大したものは売っておらず、園内で何か買って食事をとるのはかなり難しい。

ホコリにまみれたオモチャとか、色がハゲたぬいぐるみが普通に売ってる(笑)。

園内は所々封鎖されていて、取り壊されたりもしてた。

ライオンは病気でたてがみが抜け落ち、ゴリラの目の上にはよく分からないコブみたいのができていて、皮膚病が治らないままの動物もいた。

そんな状況を目の当たりにして、浜松動物園は日本の没落っぷりを表してるようにも見えた。

 

そもそも動物園で動物を管理するからには、それ相応の対応や責任が求められるはずだけど、浜松動物園はほとんどの動物が囚人化している。

自然破壊や人工増加による生活範囲の拡大など、人間のせいで自然界や生態系は破壊され続けているけど、まさに人間の身勝手さを切り取って痛感させられるような場所だった。

しかしそんなことを言っていられるのは、自分の生活が恵まれてるからかもしれない。

 

例えば今日食べる物にも困っている状況だったら、動物を捕まえたり食べたりして生き延びようとするのは当然だし、家族の生活を守る為に自然を破壊するのも無理はないと思う。

文明や医療が発達すれば人工が増えるのも当然だし、それによって必要な資源が増えるのも当然。

むしろとても自然な流れとも言える。

 

でも地球に住んでる生き物は人間だけではないし、資源も有限なので、共存は言葉で言うのは容易いけど実現は非常に難しい。

そして俺たち個人が日常的ににできることといえば、ゴミを分別したり寄付をしたり、排気ガス排出量の少ない車に乗るくらい。

スマホに使われてるレアメタル発掘も、環境破壊の一端を担っている。

 

それに普段食べてる肉や魚も生き物であり命なわけで、それらの命が失われる過程を見てないだけで、多くの命を犠牲にした上で食事をしている。

家畜として育てられた生き物ならまだいいけど、獲りすぎたせいで個体数が激減し、絶滅の危険性が高まってる生き物も少なくない。

何なら人間そのものも、近い将来ゴミの埋め立て地がなくなったり、深刻な水不足に陥る未来に向かっている。

 

地球を破壊し続けてる人間はこれからも増え続け、それに伴い生き物や自然は減少していく。

この問題をどう解決していくか。

多くの人たちは大きな問題そのものは知っていながら、答えを出せずにいる。

それは答えがないという証明であり、現在は有効な対策なし。

 

日本人がこれから減り続けるように、日本が没落し続けるように、人間も色々なものを失っていくことになる。

その被害は人間だけに留まらず、自然や動物にも飛び火する。

そんなことを考えされる動物園訪問だった。

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