誰でも誰かを好きになったことがある。
家族、恋人、友人、先生、仕事仲間。
出会ってすぐに好きになって、
そのままずっと好きな場合もあるし、
途中から嫌いになる場合もある。
特に出会ったばかりの頃は、
好きになったり、嫌いになったり、
どうでも良くなったり、興味を持ったり、
感情が振れやすい時期。
だからこそ、ほとんどの人達は、
良い部分ばかり見せようとするし、
あらゆる場面で距離感がある。
なるべく好かれようとしたり、
関わらないようにしたりする。
これは人間として当たり前のことで、
悪いことじゃないし、
最初から素でいられる方が珍しい。
連絡を取ったり、一緒に何かして、
少しずつ時間を共にすることで、
相手との気持ちが変化していく。
でも、相手を好きになって、
それなりに時間が経ったのに、
好きが嫌いに変化する場合もある。
家族関係と恋愛関係は特に、
時間の経過と共に、気持ちが変化しやすい。
友人関係は、様々な面で自由だし、
仕事仲間は仕事と割り切ってるから、
どうでも良くなることはあっても、
好きが嫌いになりにくい。
その理由とは?
俺は、距離感だと思う。
距離感が近ければ近い程、
自分と同一化して扱う傾向がある。
何で自分の為にしてくれないの?
何で会ってくれないの?
何で断るの?
何で違う気持ちなの?
何で自分のこと考えてくれないの?
好きが嫌いに変わる前には、
こんな感情が芽生えるわけだけど、
これこそまさに、自分と他人の同一化。
自分は自分の思い通りに動くから、
相手も思い通りにしたくなるエゴ。
自分と他人を同一化すると、
他人が自分の思い通りにいかないことに、
イライラや不満が募っていく。
そして相手を許せなくなり、
遠ざけ、嫌いになり、関係が破綻する、
もしくは、知り合い程度の存在になる。
この原理は他人に対してだけでなく、
自分に対しても当てはまる。
自己嫌悪に陥ったり、自信を失くしたり、
色んなことを諦めるのも、
自分をコントロールできないことが原因。
好きだからこそ嫌いになるのは、
人間の感情の中でも、特に面白い部分だね。
こうして文章にしてると分かるけど、
自分と他人は、同一ではない。
人の気持ちも、何もかも全て、
ずっと同じままではいられない。
ずっと一心同体なんて、難しい。
それぞれのライフスタイルがあり、
成長や進化、変化もある。
少しドライな考え方かもしれないけど、
どんなに親しい間柄でも、
人は人、自分は自分。
他人をコントロールしたがる気持ちは、
傲慢な考えで、自身を孤独に追い込む。
他人は思い通りにならなくて当たり前。
同じ気持ちでいられる時が尊いんだ。
人生、いつどうなるか分からない。
お互い好き同士でいられる時間を、
大切に、感謝しながら過ごしていこう。
そうすれば、好きが嫌いになることは、
極力少なくなっていくはずだから。
みんな仲良しこよしが、青春だからね!