ライブ中のMCで、
ヴォーカルの武瑠が何度も、
夢を追うことの大切さや、
やればできるって希望を、
散々投げかけていた。
そんな熱い想いや言葉に、
俺は感動しまくって、涙を流して、
凄く背中を押してもらえた。
でも中には、熱い言葉を聞かずに、
そそくさと帰り支度をする人や、
座り込んでスマホをいじっていたり、
友達と話したりしてる人もいた。
「隣の人と手を繋いで、
最後にジャンプしましょう!」
という掛け声があったのに、
フルシカトで何もしない人もいた。
あれにはビックリしたね。
どんなに熱い言葉や想いでも、
心に響かない人もいるんだって、
知ってたけど。
目の当たりにして、
凄く失望したし、寂しかったな。
改めて、青春したいと思わない人達の
存在を認識できた場面だった。
俺や、一緒にライブに行った仲間みたいに、
思いっきりはしゃいだり笑ったり、
感動したり熱くなったり、涙を流すような、
人間らしい心を持っていることは、
それだけでとても幸せなことだと思った。
どんなに素敵で熱い言葉でも、
心に響く音楽でも、
死に物狂いの行動でも、
伝わらない人もいる。
生きながら死んでいることにさえも、
気づけていない人達がいる。
それを思うと、
「沢山の人達に青春して欲しい」
って気持ちも、薄れてしまいそうになる。
それでも、例え届かなくても、
変わらなくても、伝え続けたいし、
伝え続けなきゃいけない。
世界には色んな人達がいて、
青春したいけどできていない人達も、
かなり大勢いると信じてるから。
ある意味、SuGはSuGのやり方で、
青春する人達を増やそうとして、
見事に成し遂げた。
そして散った彼らの想いと命を、
失くしてはいけない。
あの時あの場所で、
究極の感動を体験したからには、
それを超える何かをしなきゃいけない。
続く。