変わり続ける思い出を刻む命

世の中のあらゆることやものは、
何かしらの原因で変わり続ける。

正解だと思ってたことが不正解になり、
不正解だと思ってたことが正解になる。

 

恋愛に例えると、幸せ絶頂の時は、
付き合えて良かったって思うけど、
別れたりケンカした時には、
出会わなきゃ良かったと思うように。

学歴に例えると、受験勉強を頑張って、
良い大学に入って大手企業に就職しても、
病んで自殺したら、元も子もないように。

 

過去は変えられないけど、
楽しいことが辛いことになったり、
苦しかったことが笑い話になったり、
自分の感じ方は変わる場合はある。

 

青春

 

俺には同い年の親友がいた。

19歳の頃に出会ってから、
10年以上ずっと仲良しで、
楽しい思い出を積み重ねていた。

お互い好きで、信頼してたし、
色んな場所に行って、色んな遊びをして、
ケンカをしたこともあったけど、
支え合ったり助け合ったりもしてた。

 

そんな親友が、2017年10月1日に、
自殺をして帰らぬ人となった。

おじいちゃんになっても、
ずっと親友でいると思ってた彼は、
享年34歳という短い生涯を終えた。

原因は不明で、後から知った事実。

 

それからというもの、
今まで懐かしくて楽しかった思い出は、
一気に悲しい思い出に変わっていった。

失恋でも似たようなことはあるけど、
恋愛と違うのは、別れた恋人のことは、
時間が経過するとどうでも良くなるけど、
友達のことは、ずっと好きでいること。

死後の世界とか天国を信じていれば、
今頃空の上で幸せに過ごしてると、
思えるかもしれないけど。

俺はそんなもの信じちゃいないので、
ただただ彼がいなくなっただけで、
救えなかった無力感と後悔の気持ちが、
今もこれからも消えないと思う。

彼の友達や知り合い、
特に家族も、同じ気持ちだと思う。

 

桜

 

思い出は、心の中に残るもの。

同じ時間を過ごした者同士でも、
同じ思い出は2つとなくて、
それぞれの思い出が心に刻まれる。

でも、不幸なできごとがあると、
楽しかった思い出は、
悲しかった思い出に変わってしまう。

こんな経験をしたことがある人は、
きっと、分かってくれると思う。

 

こんなに辛い思いをするくらいなら、
出会わない方が良かったかもしれない。

現実を受け入れられないかもしれない。

 

それでも俺達は、生きている限り、
思い出を増やし続けていく。

楽しい思いでも、悲しい思い出も全部、
自分の中のアルバムに刻んでいく。

例え後悔にまみれた思い出でも、
生きた証になるから尊い。

そして、どんな思い出も記憶も、
少しずつ薄れていってしまう。

 

だから、俺達にできることは、
今この瞬間を、精いっぱい生きること。

悔いのない人生を生きていく為に、
沢山の思い出を刻み続ける為に、
生きてる時間を、大切に使っていこう。

どんな命でも、必ずいつか終わるから。

それを忘れずに、生きていくんだ。

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