夢と恋

★「盛り上がってるねぇ」

☆「恋愛って、こんなに楽しいんだね。忘れてた。」

★「恋愛ばっかで、勉強とかコンテンツ制作とか起業準備とか、全然できてないじゃん。」

☆「分かってないなー。今熱くなれるものに全力を捧げるのが青春だろうが!」

★「恋愛をするなら夢を追えないの?両立できるじゃん。」

☆「明日は色々買い出しに行ってー。夜と日曜の昼過ぎは、恋愛心理の本読む。それで夜は初デートだ!」

★(ダメだ、聞いてない・・・。)

★「相手も言ってるけどさ、たった1回会っただけで、よくそこまで盛り上がれるよね。」

☆「今の時代は、ラインで恋心を育むものなんだよ!」

★「確かに社会人は、そう頻繁に会えないから、分からないでもないけど。何かちょっと違和感あるんだよねー。」

☆「何が?」

★「本当に好きなの?あ、誰も好きとは言ってないけどさ(笑)。」

☆「言ってるようなもんだけどね(笑)。もう告白しちゃいそうだ(笑)。」

★「何かさ、暴走気味に見える。恋に恋してる感じだよ。情熱的な自分に酔ってるみたい。」

☆「まぁまぁ、とりあえず、デートしてみてだよ。何事も。」

★「恋愛が人生の全てじゃないって、ちゃんと分かってるよね?例え彼女ができたとしても、本気で将来のこと考えてるなら、夢を叶える必要があるってことも分かってるよね?」

☆「いちいち水差すなよ。分かってるよ!ちゃーんと分かってますよーって。」

★「恋愛するのは大いに結構だよ。でもさ、時間を大切に使うってことを、常に意識しないと。」

☆「それは分かってるよ。まだまだ甘ちゃんってことくらい。何でそんなことわざわざ言うかなぁ。」

★「流されてるよ、最近。今の会社にいることにも、何も抵抗がなくなってきてる。前はもっと情熱をたぎらせてたよ。」

☆「しょうがないじゃん。まだ今は勤め続ける以外の選択肢はないんだから。」

★「なら尚更、ちゃんと時間を大切に使ってよ!」

☆「だって、寒すぎるじゃん!外出たくない!眠い!」

★「そんなこと言ってる間に、どんどん歳取って、取り返しのつかないことになるよ!」

☆「分かった!ちゃんとやるから!でも今週の土日だけは恋愛に集中させて!」

★「それはいいけど。その恋愛だって、自分がちゃんと頑張って結果出さないと、また同じことの繰り返しになるんだからね!」

☆「はいはい。そこはちゃんと分かってるよ。地味に頑張ってるじゃん。お菓子我慢したり、食費抑えたり。」

★「話それた。ちゃんと自分の気持ちもはっきりさせてね。好きなら好きでいいけど、勢いだけで暴走しないように。」

☆「別にいいじゃんそれは!フリーなんだから、誰と何しようが自由だろうが!」

★「そうだけど・・・。もう前みたく自分に嘘ついたり、無理して我慢したりしないでよ!」

☆「それはお前の方だろ?俺はむしろ本当の自分を解放しようと行動したけど?」

★「う・・・。」

☆「無理して我慢して、隠れ鬱になったのはお前。俺じゃない。でも今はフリー。俺の好きにさせてもらうぜ!」

☆「俺は今の自分が好きだ。前の自分は嫌い。だから、とことん突っ走る!やりたいことは、どんどんやっていく。自分が青春しなきゃ、他人に青春させることなんてできないし。」

★「まぁいいや。恋愛のことは、とやかく言わない。でも、夢を叶える為の努力も、決して忘れないように。」

☆「それは分かったよ。ちゃんとやる。約束するよ。」

☆「あのさ、お前は、本当に好き?とか暴走とか言うけど、俺は本気なんだよ。確かにまだ1回しか会ったことないけど、心は嘘をついてない。あの子と一緒の未来を見てみたいんだ。確かに、まだあの子のことは、ほとんど何も知らないけど。それでもいいじゃん。心が、そうしたいって言ってるんだから。」

★「本気なら、何も言うことはない。そのまま頑張れ(笑)。」

☆「おうよ!ハッピーライフを満喫してやるぜ!」

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