去年から色々とうまくいっていることもあり、今年はいよいよ独立が視野に入る。
独立のボーダーラインとしては、会社の給料と同等以上の収益を得ることだけど、これは早計だと気づいた。
というのも、自力で収益を得る方法は自由で天井がないというメリットがある反面、不安定で下限がないというデメリットもあるから。
つまり今年は年間300万円稼げたけど、翌年は100万円しか稼げなかったみたいな可能性が普通にある。
なので例え自力で会社と同等以上の収益を稼げたとしても、簡単に独立とはならない。
どうやって稼いでいるか、将来性はどうか、独立後の時間配分など、様々な要素を踏まえた上で総合的に判断する必要がある。
あと致命的なのは、俺がやっている制作活動は趣味に置き換えることができるものばかりという点。
文章・動画・音楽・映像の制作やスマホゲーム開発などは、今時高校生でもできること。
むしろ生活を保証されて時間の余裕も大きい高校生の方が有利。
これらのコンテンツは流行り廃りもあるので、長期的に安定させるのが難しく、例えうまくいっても独立に踏み切るリスクは高くなりがち。
更なる懸念は、独立したらお金を稼げない仕事に手を出しにくくなること。
会社の給料で生活費をまかなえていれば、とりあえず収益にならない制作活動に時間を投下できるけど、独立後はお金に対する不安や心配が大きくなるので、パフォーマンスが低下しがち。
そんな風に現実を知った今となっては『独立すれば自由で天国』とはならない。
でもポジティブに考えれば、こんな風に慎重になれたこと自体が立派な成長と言える。
そう考えると、もしかしたら独立後の状態より今の方が恵まれているかもしれない。
当然のことながら、独立する為にはそれなりの収益を稼ぎ出す必要があり、俺がしていることは高校生でもできる趣味系ばかりで、本人もお金にさほど興味がない。
となるとそもそも独立を急ぐ必要はないし、独立しなくてもいいかもしれない。
なぜなら今の生活は仕事もプライベートも不満がなく、充実した幸せな日々を過ごせているから。
起業を志した時はブラック企業に勤めていて、仕事もプライベートも不満だらけで「このままこの会社に勤め続けたら人生終わる」と思ってた。
それから起業して今の生活を手に入れたので、ある意味当時の問題は解決済み。
独立という夢は達成できてないけど、本質的には夢が叶ったと言える。
むしろ会社でストレスフリーで働きながら生活費を確保して、個人でも好きなことを楽しみながらお金を稼いでいる今の状況こそ最強ではないだろうか。
収益にこだわらないからこそ良い作品を作ることに集中できるし、無料もしくは安価で提供することで広く普及させやすくもなる。
ここまで考えると、むしろ独立という選択肢は可能性を狭くしているとさえ思えてくる。
でももしこれからの活動がうまくいって、趣味系の制作が膨大な利益を生み出して将来性も見出せたなら、その時は独立を検討するべきだと思う。
結論、独立のボーダーラインは高くなったけど今のままでも最強。
つまり正解の道しかない。
よくここまで辿り着いた。
「あれ?ここがそうだったんだ」って感覚。
ちょっとした悟りを開いた気分だよ(笑)。