色鮮やかな世界

今の部屋で一人暮らしを始めて、
もうすぐ6年経つ。

色んな人が来て、色んなことがあって、
沢山の想い出が溢れている場所。

良いことも悪いことも、
どうでもいいことも沢山あった。

今でも思い出せることもあれば、
今では思い出せないこともある。

気づけば28歳から34歳の現在まで、
とても長い時間をここで過ごしていた。

この部屋での暮らしを振り返った時に、
真っ先に頭に浮かぶのは、
4年付き合って、
2年前に別れた元カノのこと。

たまには、こんな話もしてみよう。

 

彼女は5歳下で、変な人だった。

良く言えば面白い人で、
悪く言えば自己中極まりない人。

不器用で感情的で、頭悪くて、
何やらせてもダメで、
楽しいことをするのが大好きだった。

職場も同じなのに、ほぼ毎日会ってて、
ずっと一緒にいたような気がする。

4年付き合ってて毎日会ってたから、
週1で会ってるカップルに換算すると、
28年分一緒にいたことになる(笑)。

そこまで一緒にいると新鮮さなんてないし、
お互い自然体でいられた。

 

過去の話を振り返りたいわけじゃない。

もうとっくに振り切れてるし、
思い出せないことも多いし、
別れて正解だと思ってる。

それでも、今でも、
自分の中で何かが足りない気がするのは、
今も住んでるこの場所に、
いつもいた人がいないせいかもしれない。

 

朝になれば太陽が昇って、
夜になれば星が輝くように。

いつも一緒にいるのが当たり前で、
一緒に笑ったり遊んだりした人が、
今はもういない違和感。

それは2年経った今でも、
心のどこかに残ってる。

 

続く。

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