ウォーターボーイズやアオのハコなど、青春物語の大半は高校生時代が描かれる。
そんな青春物語の創作を主軸にしている俺にとってもそれは例外ではなく、基本的には高校生たちが主要キャラクターの作品が多くなる。
それは物語として作りたい時期というのもあるし、ある種の憧憬もある。
ただそれはあくまで創作活動の視点であって、高校生時代に戻りたいとは思わないし、実際に戻ったところでたかが知れてる。
元も子もない話だけど、現実と作り話は違う。もちろん、現実は作り話ほど都合良くは進まないし、つまらない。
だからこそ作り話が面白くてハマるんだけどね。
でも、だからといって大人になってからの生活が良いかといえば、それもそうでもない。
様々な制約や責任、義務などが増えて身動きが取りにくくなるのも確か。
特に家庭を持って子育てするとなると、完全に新しいステージに上がる。
経済的な支払い、縛りも増えて、いわゆるマネーロック状態になる。
だからこそ、高校生時代を描いた作品のキャラクターたちが、いずれ年を重ねて大人になっていくことを寂しく思う。
実の我が子に対しても、もちろんそう思うし、自分自身に対しても、学生時代の頃からそう思っていた。
そしてその想いこそが、青春物語を創作するという自身の活動の核になっている。
自分が作る物語、今公開しているのはミレニアムバースだけど、ミレニアムバースには男女各3人、合計6人が主要キャラクターのアンサンブル作品だ。
アンサンブル作品とは、決まりきった主人公が一人いるだけではなく、主要キャラクター全員が主人公クラスの展開を起こす物語、と考えてくれれば良いと思う。
そしてミレニアムバースの主要キャラクター6人には、創作した部分も確かにあるけれど、自分自身の魂を分割して形成した。
特に主人公の明陽(あきはる)は、最も自分に近く、理想のキャラクターとして作り上げた。
あと、パートナーのなおみんが素でヒロイン気質なので、女性キャラ、特にヒロインの未織七(みおな)に関してはほぼなおみん。
その他の2名も、なおみんの一面を切り取って基にした。
つまり、ミレニアムバースは自分にとって、架空の第二の青春物語である。
ただし、ただの自己満足とは違う。
今までの自分の人生はもちろん、様々な作品に触れて、良いと思ったところ、悪いと思ったところ、「こうだったら良かったのに」と思ったところなど、全てを凝縮して最高の作品に仕上げたいと思って作っている。
これはある程度、年齢を重ねて経験値が積み重ならないと作れないと思うから、俺にとっては今しかできないこと。
それで最高の作品を作り上げて、触れた人の人生を少しでもより良くできたら嬉しい。
というわけで、絶賛連載中かつ映像化も進めているミレニアムバースを、どうぞよろしくお願いいたします。
