おいてきぼり

たまに、自分が世界から、
おいてきぼりになってるような、
気持ちになる時がある。

気が付けば歳を取っているし、
月日はどんどん過ぎ去っていく。

独身だった友達が結婚して、
子供を産んだり家を建てる。

赤ちゃんが、少し会わない間に、
成長して子供になってる。

昔から知ってる芸能人が、
病気でこの世を去る。

バリバリ働いていた親が、
定年退職を迎える。

綺麗だった自分のアパートも、
汚れたり、ボロくなってる。

 

その間に、自分は、
どれだけ変わることができただろう。

時代の流れに、ついていけてるだろうか。

ちゃんとした大人になれただろうか。

成長したのはどこ?
退化したところはどこ?

考えてもしょうがないけど。

 

今の会社に入社してから、5年経った。

入社した当時の工場は、
今はもうスッキリ解体されて、
売地として、空き地になってる。

旧工場で過ごした思い出は、
記憶の中には微かに残ってるけど。

あの場所は、もうどこにもない。

 

通ってた高校は、少子化の為、
他の高校と合併して、
今は封鎖され、建物だけ残ってる。

4年付き合った彼女とも、別れた。

30代として生きることにも慣れた。

このまま世界は変わり続けて、
自分をおいてきぼりにして、
選ばれし者達だけが、
第一線で活躍していくのかな。

 

結局、自分1人の存在なんてちっぽけで。

誰でもいい、誰でもなれる歯車として、
社会のほんの一部を担っていく。

代わりはいくらでもいる。

いてもいなくても、
頑張ってても怠けてても、
世界は自分に気づかない。

おいてきぼりの存在。

 

常識も、どんどん移り変わる。

ケータイを持つことが当たり前になり、
スマホを持つことが当たり前になった。

情報発信と受信が、
容易にできるようになった。

8%の消費税にも、
いつの間にか順応してる。

車に乗って移動することも、
働いて給料をもらうことも、
いつの間にか当たり前になった。

それらには、改善もあれば、改悪もあって。

常識なんて知ったこっちゃないって、
吐き捨てて生きているつもりでも、
やはり時代の流れと世界の変化には、
抗い切れない部分もある。

いつの間にか、飲み込まれて、
紛れて、流されてる。

そんな世界で、本当の自分を見失って、
ふさわしい自分を演じ続けてる人は、
どれくらいいるだろう。

 

「所詮こんなもんだ」とか、
「大人だからしょうがない」とか、
「皆そうだから自分もそうする」とか、
言ってないで、思わないでさ。

世界にたった1人しかいない、
本当の自分を見失わないで。

その為にも、青春しよう。

本当はやりたいことや、好きなことが、
あるはずだよ。

忘れないで。思い出してみて。

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