戻らない時間といつか訪れる死に見た今

時間の流れは止まることがなくて、
少しずつ、でも確実に、
歳を取りながら死に近づいて行く。

死について深く考えたところで
解決策なんてないし、
今を精いっぱい悔いなく生きること以外、
答えなんて出ないんだけどね。

ひとりぼっちの深夜には、
ふとそんなことを思ったりする。

 

 

今この瞬間は二度と戻って来ない。

そう分かってはいるんだけど、
生きてることが当たり前に思えて、
その貴重さをつい忘れてしまう。

 

死んでしまったら、もう二度と、
その人と会うことはできない。

自分か自分以外の人、
どちらかが死んだらそれまで。

 

もう会えなくなった人もいるし、
その内会えなくなる人もいるだろう。

そう思うと何だか切なくなって、
どこか寂しい気持ちが込み上げてくる。

 

 

今の自分が持っている思い出達は、
自分が死んだら消えてなくなってしまう。

写真や動画などのデータは残るけど、
思い出は心に残るものだから。

 

交わした言葉や触れた感触、
共有した気持ちや見た景色も、
いつか忘れて消えていく。

今できてることが、いつかできなくなる。

 

いつ何が起きるか分からないから、
今日会った人とは、
もう会えなくなるかもしれない。

実際に、そういうことは珍しくない。

「まさかあれが最後だったなんて」

そう気づいてからでは遅い。

 

 

俺も実際に、親友を失ったことがある。

最後に会ってから2ヶ月後に、
彼はこの世を去った。

多分、自殺したんだろうけど、
本当の原因や理由は分からない。

 

もう何をどうしたって、二度と会えない。

でも全然実感なんてなくて、
悲しいというより「何で?」が、
ずっと頭の中で駆け巡ってた。

冷たいかもしれないけど、
涙は流れなかった。

 

 

すぐには死ななかったとしても、
歳老いて失っていくものは沢山ある。

今の十代の若者達を見てると、
「やっぱり自分とは違うな」って思う。

高校卒業したのだって、もう17年前。

「ああいう時期もあったなぁ」って、
感慨深く思い返すだけで、
もう二度とあの頃には戻れない。

 

多分、最近の思い出や今の自分も、
何年後かの自分から見たら、
「若くて今とは違うなぁ」って思うはず。

自分の置かれてる状況も違うだろうし、
一緒にいる相手も変化してる。

でもそれは生きていればの話。

明日生きていられる保証でさえ、
確かではないから。

 

 

もう二度と訪れない今を生きながら、
いつか訪れる死に近づきながら、
あなたは今をどう生きていく?

何を大切にして、何を捨てる?

どこで何をしていくの?

 

どうせなら思いっきり楽しく生きて、
何か生きた証を遺していきたいな。

生まれてきた意味ってやつを、
使命を果たしてから死にたい。

その為に今何ができて、何をするべきか。

真剣に考えて動いていく。

そうしないと、答えは見つからないし、
何も遺せないから。

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